セルフケアといえば一般的には、
適度な運動やセルフケアグッズを使ったマッサージ、あとはマッサージ機器や、サポーターや保温グッズといったものが主流だと思います。
確かに、それらはある一定の効果が期待できます。
ただし、そのケアが今のお身体に合っているのかを判断するものが必要になってきます。
なぜなら、例えばマッサージ機器でその時はリラックスできたり、筋肉のコリが解消されたとしても、あくまでもそれはご自身の感覚であると言えます。
セルフケアの重要性。
ひらめき
実際にご本人は身体に痛みを感じていなくても、触診時に痛みを感じる人は多いですし、普段動かさない特定の動作をすれば痛みや可動域に問題があることも少なくないです。
そこで当院のセルフケアは「整体」という観点から、”何を目的としてセルフケアするのか”ということをハッキリとお伝えし、その目的を達成するためのセルフケアをしていただいております。
単にセルフケアした後は身体が少しラクであるとか、疲れが取れた気がするといった『自覚症状』ではなく、「関節可動域を保つ」「背骨の動きを保つ」といった個人個人の目標に応じたオーダーメイドなセルフケアをご提供しております。
現状維持のためではなく、さらなる健康を目指すため、セルフケアでの目的や目標をしていただきながら、ある部位では維持、ある部位ではリラックス、という使い分けを行いながら施術では根本原因の改善を進めていく。お客様と私たちセラピストが協力し、役割を決めて不調の根本原因に立ち向かっていく。セルフケアとセラピーが両輪で回っていくことでシナジー効果(相乗効果)を起こせると考えており、実際驚くような身体の変化(改善)が起きている方も少なくありません。
私たちが感じている症状には段階があり、大きく分けて「一次症状」と「二次症状」「三次症状」があります。以下に説明します。
「一次症状」
私たちやお客様が実際に感じている痛みや不調。
外傷や肩こり、腰痛など。不定愁訴などもこれにあたる。
ほとんどの整形外科や他院ではこの一次症状に対しての治療をしている。
「二次症状」
一次症状を引き起こしている原因となる、循環やホメオスタシス、自然治癒力を阻害している問題。
例えば肩こりの直接的な原因は上僧帽筋の過緊張や血行不良であるとして、僧帽筋が過緊張せざるを得ない問題点。
その原因は様々で、姿勢の崩れや体感温度、スポーツやトレーニングのフォームの崩れなどが挙げられる。責任感が強いことや、不安で眠れないなども緊張を亢進する要因となり得る。
ただし、それらの原因はあくまでも動きの制限や構造的な崩れに留まるため、原因を特定することは難しくなく、私たちの治療で改善できる。
二次症状の改善を目的としている院は非常に少なく、根本治療をしていますと言っている院でさえ、矯正しているだけのところが多い。(矯正は一時的な施術)
「三次症状」
いわゆる内科的・心因的症状の原因のこと。(体質や家族性、遺伝性と言われる部分・信じ込みや思い込み・トラウマ)
例えば高血圧。高血圧によって血管に負荷がかかったり、筋肉がこわばるなどの症状が出る。原因としては飲酒や喫煙、睡眠不足など、生活習慣が関わっていることが多い。家庭環境での精神的ストレスでなかなか改善しにくい部分が関係している側面もある。私たちが施術する部分としてはあくまでも筋や関節、動きの治療であり、例えば高血圧ならば、末梢血管の圧迫を改善するため下肢の機能を向上させたり、負荷を分散できるようにKCを再構築していくことである。心因的要因においては潜在意識を治療する。話を聞いて相談に乗ったり、疑問を解決したり、心のブレーキを外す必要がある。
上記のような症状に段階があることを念頭に置くと、セルフケアで効果が期待できる段階は一次症状であり、そこからさらに健康を目指すとするならば、先述したセルフケアとセラピーの2つのアプローチが重要になってくると考えております。
他にはリラクゼーション目的のセルフケアもありますし、それも決して間違いではありません。筋肉などの身体からのアプローチから心のケアやストレス解消などあらゆる効果を期待できるのがセルフケアの良いところです。