【足底筋膜炎の治し方 〜本当の意味で回復するための3ステップ〜】
「足底筋膜炎」とは?
足底筋膜炎は、足裏の土踏まず周辺にある腱や筋膜が炎症を起こし、
整形外科では湿布やインソール、ストレッチが推奨され、
当院では、表面的な対処だけでなく、
「なぜ痛みが起こったのか?」
「なぜ治らないのか?」
を身体全体から見つめ直し、
ステップ❶
1. 患部周辺の筋肉の固さをとる
まずこの処置、施術をしなければ、改善への突破口は開けません。
・マッサージをしても気休めである
・筋肉をほぐしても意味はない
そういった声も一部ありますが、そもそも筋膜炎なのですから、筋肉や膜状組織へのアプローチをしなければ治癒へと導くことは難しいです。
さて、
足底筋膜炎の原因のひとつは、足裏の筋膜や周囲の筋肉にかかる”
● ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋) ● アキレス腱 ● 足の甲や足指を動かす筋肉(長母趾屈筋・長趾屈筋)
これらの筋肉が緊張して硬くなることで、
例えば、ふくらはぎがパンパンに張っていると、
整形外科ではふくらはぎのストレッチが指導されることもあります
筋膜リリース
トリガーポイント療法
足関節や膝のモビライゼーション
を行い、足〜下腿の筋緊張を根本からゆるめます。
“痛い部分”だけをケアしても、繰り返すのはそのためです。
ステップ❷
2. 治療でほぐした筋肉を、
筋肉は一度ゆるんでも、
そのため、
例えば、
ふくらはぎのストレッチ(壁に手をついて片足を引く)
足指のグーパー体操
ゴルフボールなどを使った足底のほぐし
こうしたセルフケアを「痛くない範囲で」「毎日少しずつ」
また、当院ではストレッチだけでなく「動き方のクセ」
姿勢のアドバイス
重心の乗せ方
正しい歩行フォームの指導
もセットで行います。
“治しても戻る”を繰り返さないために、
ステップ❸
3. ストレッチで可動域を広げた各関節を大きく使う習慣づくりでカラ
「カラダを細分化する」とは、
足底筋膜炎になりやすい方は、
・歩くときに足首が使えていない(無意識でかばってしまう、そもそも可動域が少ない、固い)
・膝や股関節が連動して動かない(股関節から動きを作り出せず、足部に負担が集中している)
・上半身のブレが大きい(下半身の動きが少ないため、歩行などで上半身の力を必要としている)
といった、”大ざっぱな身体の使い方”
※ただ、あくまでもそれらは無意識で勝手に動いているので、自分自身で気付くことは非常に少なく、知らず知らずのうちにくり返してしまっていることがほとんどです。これを意識的に変化させていかなければいけません。
これを改善するためには、
可動域を広げた関節をしっかり動かす
日常生活の中で意識的に使う
感覚を伴って動く ことが必要です。
たとえば、
・股関節のリハビリエクササイズで膝と股関節を意識的に使う
・タオルギャザーで足指を独立して動かし、動いていない内在筋を目覚めさせる
・足裏をピッタリつける意識をするリハビリテーションで足首のコントロール力を養う
などの運動が効果的です。
これらは筋トレというより”再教育”に近く、筋肉や関節の「
「足底筋膜炎が治る=痛みが消える」ではなく、 「痛みが再発しない身体の使い方が身につく」
まとめ ~足底筋膜炎を本当に改善するには~
◆足底筋膜炎を本当に改善するには
1. 筋肉の緊張をほどく(外からのアプローチ)
2. 自分でも緩め続ける(セルフケア)
3. 正しい動きを覚え直す(感覚の再教育)
という3つのステップが欠かせません。
そして、ただ痛みを取ることだけが治療ではなく、「どうすればまた痛みが起きない身体になれるか?」を一緒に探っていくことが、私たちの治療の本質です。
どれだけ長く痛みに悩まされていても、
※よろしければ足底筋膜炎の症状ページもご覧ください。